2022年02月25日

音楽レーベル向け音楽ダッシュボードサービス「ongabox」の実証実験を実施

オンガラボ株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:伊藤博之、以下「オンガラボ」)は、音楽レーベル向け音楽ダッシュボードサービス「ongabox(オンガボックス)」を、経済産業省 コンテンツグローバル需要創出促進・基盤整備事業費補助金(J-LOD) 2021年7月採択事業の「楽曲プレイリスト制作支援システム」として部分的に支援を受けて開発・改良を進め、実証実験を実施しました。その結果、人間の記憶に頼らずに多数の楽曲の中から選曲をしてプレイリストが制作でき、プレイリスト制作時間も削減できることを確認しました。

■ongaboxの概要

「ongabox(オンガボックス)」は、音楽レーベルが楽曲のプロモーションや管理を効率的に行うことができる音楽ダッシュボードサービスです。音楽レーベルが自社の楽曲カタログ(音源ファイル、メタデータ)をongaboxに登録すると、その音楽を自動解析する技術を使った音楽印象検索機能により、例えばヒット曲等に印象(曲調や雰囲気)が近い自社の楽曲を探すことができます。これにより、人間の記憶に頼らずに、音楽レーベルが保有する多数の楽曲カタログの中から、タイムリーにプレイリストを制作してプロモーション等に活用できるようになります。ongaboxは以下の主な機能を備えています。

1. プレイリスト制作支援機能

 ongaboxで見つけ出した楽曲をプレイリストに追加して編集できます。

2. 音楽印象検索機能

 ある楽曲を指定して検索すると、その楽曲に音楽的な印象が近い自社楽曲を自動的に見つけて一覧表示できます。

3. ダッシュボード機能

 自社の楽曲の音源ファイルとそのメタデータ(曲名、アーティスト名、画像データ等) を登録し、コンテンツ管理することができます。

■実証実験の概要と結果

2022年2月にongaboxを利用した実証実験を実施しました。実証実験では、音楽レーベル「KARENT」に協力いただき、約1万曲をongaboxに登録して、同レーベルの関係者4名にプレイリスト制作を目的として利用してもらいました。その結果、以下を確認しました。

1. ongaboxをプレイリスト制作に利用した感想として、「通常の記憶頼りの選曲とは違い、自分の力では見つけられないような選曲ができた。」、「音楽印象検索機能が便利で、プレイリスト制作作業が捗った。」、「テーマに合った楽曲が次々と音楽印象検索の結果に表示され、短時間で満足のいくプレイリストができてよかった。」、「ongaboxの動作が快適だった。」のような意見が得られました。

2. 特定のテーマを指定してプレイリストを制作するのに要した時間を計測した結果、ongaboxを利用しない場合よりも、利用した場合の方が、所要時間を大幅に短縮できました。

■ongaboxの今後について

オンガラボは、上記で高い評価を得た実証実験以外にも、ongaboxにご関心のある音楽レーベルの皆さまにクローズドな提供を開始しています。今後もご意見を伺いながら継続的に開発を進めることで、音楽業界に広く活用され、音楽文化・音楽産業の発展に貢献することを目指します。